
近年、ファッションの一部として注目されている「ティースジュエリー」。歯に小さなジュエリーを施すことで、笑顔にきらめきをプラスするオーラルアクセサリーで、個性と輝きを表現する新しいジュエリーとして、世界中で愛されています。海外のセレブやモデルの間で人気が広がり、日本でも美容意識の高い方を中心に関心が高まっています。
今回は「ティースジュエリー」の魅力とティースジュエリーを長持ちさせるために大切なことについてお話しします。
目次
ティースジュエリーとは?

ティースジュエリーとは歯の表面に専用の接着剤で小さなストーンやゴールドパーツを装着する施術です。デザインの幅が広く、自分らしさを前面に出すファッションアイテムとして注目を集めており、ネイルアートやピアスのように、自分らしい表現方法として人気が高まっています。当院では最もポピュラーで、輝きが美しいスワロフスキー製のパーツを使用しております。
ティースジュエリーの魅力

ティースジュエリーは、前歯全てにティースジュエリーを付けたり、1本だけ付けたりとネイルやメイクと同じように、とても自由度が高く、お好きなようにカスタマイズできます。キラキラと光るストーンは、笑顔に華やかさを添え、シンプルなデザインは、さりげない個性を演出します。
- 取り外し可能:専用の器具で簡単に外せるため、イベントや特別な日のみの利用も可能
- 歯を傷つけない:歯を削ったり穴を開けたりすることなく、安全に取り付けられる
- オシャレ度アップ:笑顔を見せたときに、さりげなく輝くジュエリーが個性を引き立てる。
ティースジュエリーを歯科医院で行うメリット

ティースジュエリーはセルフキットも販売されていますが、セルフキットに付属しているジュエリーや接着剤は、必ずしも安全性が担保されているわけではありません。また、取れやすかったり口腔内を傷つけてしまうリスクも高いです。
歯科医院では国家資格を持った歯科医師・歯科衛生士が大切な歯を削ったりせず、ダメージをほぼ与えずに施術が可能です。パーツをつける際に使用する接着剤も歯科専用のものを使用しているため、安心安全にティースジュエリーを楽しむことができます。
《装着の流れ》
1:カウンセリング

歯科医師・歯科衛生士がしっかりと口腔内チェックを行い、施術の説明、デザインの希望を確認します。
2:表面処理

装着する歯の表面を磨き、より接着するようにコーティングを行います。歯を白くするとジュエリーの輝きがより一層映えるため、装着前にクリーニングやホワイトニングをすることもおすすめです。
3:接着

歯の形・口を開けた時の見え方・色味などお口全体のバランスを見ながら、歯科専用の接着剤を使用して接着を行います。5分程度で固まりますが、接着後30分程度は飲食は控えてください。
「ティースジュエリー」をより美しく長く楽しむために
ティースジュエリーは、それ自体が輝きを放つアイテムですが、土台となる歯の状態が美しくなければ、その魅力も半減してしまいます。そこで欠かせないのが、ホワイトニング・歯列矯正・クリーニングといった土台の歯のケアです。
◆着色や黄ばみを除去する「ホワイトニング」

ティースジュエリーを際立たせるためには、歯の白さが重要です。ホワイトニングを行うことで、歯の表面の着色や黄ばみを除去し、透明感のある白い歯を手に入れることができます。ティースジュエリーをより引き立たせるためにも施術前のホワイトニングがおすすめです。
- オフィスホワイトニング:歯科医院で短時間に効果を実感できる方法。
- ホームホワイトニング:自宅でじっくり取り組み、自然な白さを目指せる方法。
歯が白くなることでジュエリーの輝きが一層引き立ち、清潔感のある印象を与えます。
◆歯並びを整える「歯列矯正」

ティースジュエリーを装着する際、歯並びがガタガタだと均一に装着できず、見た目のバランスも崩れてしまいます。矯正治療で歯並びを整えておくことは、ジュエリーを美しく見せるだけでなく、口元全体の美しさを高めるポイントです。

近年では、目立ちにくいマウスピース矯正(インビザラインなど)も普及しており、見た目を気にせず治療が可能です。上記の写真のように、マウスピースにティースジュエリーをデコレーションすることも可能です。
◆健康な口元を維持する「クリーニング」

歯石やプラークがついた状態でティースジュエリーを装着すると、接着の持ちが悪くなるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。定期的なプロのクリーニングで、歯の表面を清潔に保つことが大切です。
- ステイン除去:コーヒーや紅茶などによる着色を落とし、歯本来の明るさを取り戻す。
- 歯石除去:自分では取れない歯石(プラークが石灰化したもの)を取り除き、歯茎の健康を守る。
- フッ素塗布:歯を強化し、虫歯予防効果を高める。
クリーニングを行うことで、ティースジュエリーが長持ちし、歯も健康的に保てます。
ティースジュエリーを楽しむための注意点

ティースジュエリーの持ちは、個人差がありますが、一般的には3ヶ月から半年ほどが目安です。光沢を保ち、長く楽しむために装着後のケアも必要です。
- 固い食べ物を噛むときは注意する。
- 歯磨き粉は研磨剤が入ってないものを選ぶ。
- 強く磨きすぎないように、ソフトな歯ブラシを使用する。・・・など
こうした小さな心がけが、歯とジュエリーの両方を守ることにつながります。
まとめ

ティースジュエリーは、笑顔にきらめきを添える新しいオシャレの形です。しかし、その美しさを最大限に引き出すためには、事前にホワイトニングやクリーニングを行ったり、綺麗な歯並びで行うことが大切です。そして、毎日のお口のケアで健康を維持することも欠かせません。
見た目の華やかさだけでなく、口元の健康をトータルで考えることで、安心してティースジュエリーを楽しむことができます。ぜひ一度、歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
記事監修 Dr.鳥居 健二
鳥居おとな・こども歯科クリニック
院長 鳥居 健二