
「毎日歯みがきをしているのに虫歯になった」「最近、歯ぐきが下がってきた気がする」そんなお悩みはありませんか?
虫歯は子どもの病気と思われがちですが、実は大人になってからのほうがリスクが高まるケースもあります。特に注意が必要なのが「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼ばれる虫歯です。
今回は、虫歯の基本的な仕組みと30代からリスクのある「根面う蝕」についてとおすすめのケア商品「クリンプロ 歯磨きペースト F1450」についてご紹介します。
目次
虫歯(う蝕)とは?

虫歯(う蝕(うしょく))とは、お口の中の細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる病気です。初期の段階では痛みがほとんどありませんが、進行すると神経に達し、強い痛みや腫れを引き起こします。さらに放置すると、歯を失う原因にもなります。しかし、毎日の食習慣とケアの積み重ねで予防できる病気です。
虫歯ができるまでの流れ
虫歯の原因は、細菌が繁殖したかたまりである歯垢(プラーク)で、主な原因菌はプラークの中にいるミュータンス菌です。ミュータンス菌は多くの人の口の中に常在しており、糖分を栄養にして増殖します。そして、飲食などによって口内に残った糖分を餌にして「乳酸」などの強力な酸を作り出し、歯のエナメル質を溶かします。

歯の表面のエナメル質はとても硬い組織ですが、酸にさらされる時間が長くなると徐々に溶けていきます。これを「脱灰」といいます。一方で、唾液の働きによって溶けかけた歯を修復する作用もあります。これが「再石灰化」です。本来は、唾液に含まれるカルシウムやリン酸(ミネラル)によって再石灰化が促され自然修復されますが、だらだら食べや清掃不良など、糖分が口に残っている状態が続くとミュータンス菌が出す酸によって脱灰が起こりやすくなります。
虫歯予防に欠かせない「脱灰」と「再石灰化」のバランス

虫歯予防には、「脱灰」と「再石灰化」のバランスが非常に重要です。脱灰(だっかい)と再石灰化は、食事のたびに歯の表面で起こる自然な均衡メカニズムです。通常私たちの口腔内は、唾液によって中性に保たれていますがダラダラ食べをしている、歯みがきが不十分といった生活習慣は、脱灰が優位な時間を長くしてしまいます。脱灰と再石灰化のバランスが「脱灰」に傾いた時に虫歯が進行してしまいます。
虫歯になりやすい場所

①奥歯の咬合面
奥歯は、食べ物をすりつぶす役割を担っているので咬む面が他の歯に比べ広い面積を持っています。そのため、溝が深く歯ブラシの毛先が届きにくいため、汚れが溜まりやすくくなります。
②歯と歯ぐきの境目
歯と歯ぐきとの境目には、約1~3mm程度の深さの溝が歯の全周にあります 。加齢や歯周病で歯ぐきが下がると露出する根元は、柔らかく酸に弱いため虫歯リスクが高い場所です。
③歯と歯の間(歯間部)
歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが生じやすくなります。デンタルフロスや歯間ブラシが必要な場所です。
30代からリスクあり!露出した“歯の根元”にできる虫歯

「根面う蝕」は加齢などの影響で歯ぐきが下がり、歯の根の部分(根面)が露出したところにできる虫歯です。通常の虫歯はエナメル質から始まりますが、根面う蝕はエナメル質が存在しない部位に起こります。特に歯の根元は酸に対する抵抗力が弱いため非常に虫歯になりやすく、進行も早いため、歯を失うリスクが高い虫歯です。
【特長】
- 歯ぐきが下がって歯の根の部分が露出したところにできる
- 30代からリスクがある
- 歯の根元は酸に弱く虫歯になりやすい
- 気づきにくく進行しやすい
- 治療しにくいため歯を失うリスクが高い
特に、歯周病がある方や、口が乾きやすい方(ドライマウス傾向の方)はリスクが高まります。
「根面う蝕」は加齢に伴ってリスクが高くなる

根面う蝕のリスクは40代で急激に高まり、以降、加齢にともなってリスクがより高くなります。東京歯科大学・杉原直樹教授らによる2016年の報告では、根面う蝕の有病率は歯肉退縮がある方で、20代では0%ですが、30代から発症が見られ、40代で約20~30%、50代で約30%、60代では約45~50%でした。根面う蝕は、30代からリスクがあるため、大人も早めからのケアが大切です。

痛みが少なく気付きにくい虫歯のため要注意

根面う蝕は、黒っぽく変色していても痛みが少ないことが多いです。そのため、「知覚過敏かな」と思って放置されることもあります。しかし放置すると、歯の神経まで進行し、最終的には抜歯が必要になることもあります。大人の歯は一度失うと戻りません。だからこそ、早期発見と予防が重要なのです。
虫歯予防ケアには「クリンプロ 歯磨きペースト F1450」がおすすめ

歯の再石灰化の促進や歯質強化の働きを持つ虫歯予防に効果的なアイテムとして、「フッ素」が挙げられます。その中でも高濃度フッ素(1,450ppm)にカルシウムとリン酸も配合されている「クリンプロ 歯磨きペースト F1450」は特におすすめです。
【特徴】
- フッ素が歯磨剤に入る最大量(フッ素濃度1450ppm)配合されている
- 再石灰化を促す成分だけでなく歯茎の炎症や殺菌作用のある薬用成分が配合されている
- 虫歯リスクの高い子どもから大人まで幅広く使用できる
- 低発砲で歯面を傷つけにくいペースト
フッ素は「毎日続けること」が重要です。歯科ケア用品を活用して毎日の歯みがきの質を高めることで、将来のリスクを大きく減らすことができます。虫歯予防ケアにぜひ取り入れてみてください。
まとめ:毎日の歯磨きの質を高めて虫歯を予防しましょう

虫歯は子どもだけの問題ではありません。特に30代以降は、歯周病の進行、歯ぐきの退縮、根面う蝕のリスク増加といった変化が起こります。
「痛くなったら歯医者へ」ではなく、「悪くならないために通う」という意識が大切です。日々のセルフケアと、定期的なプロケア。そしてフッ素を上手に取り入れた予防習慣で虫歯を予防しましょう。
今からできる小さな積み重ねが、10年後の歯の本数を大きく左右します。ご自身の歯を守るために、今日から意識してみましょう。
記事監修 Dr.鳥居 健二
鳥居おとな・こども歯科クリニック
院長 鳥居 健二
